物価高騰の中確認しておきたい、FP目線で見た「大型家電」の購入タイミング

昨年あたりから急激に進む物価高。食料品から光熱費に至るまで、日常生活に関わる品物の多くの価格が、急激に上昇しています。
生活防衛の意識が高まっており、電気を節約して使うとか、食料品もまとめ買いをするとか、工夫をされているご家庭も多いようです。

そうした中、大型家電も他の製品と同様、高性能化や材料費の高騰により、価格が上昇しています。
また、最近は落ち着きましたが、一時は半導体不足で高性能な商品を中心に品不足に陥りました。

しかし、大型家電も生活必需品であり、数年に一度は購入しなければなりません。
高額な製品でもあり、少しでも良い条件で購入したいものです。
そこで大切になる点は、購入するタイミングを意識することです。
今回は、FP目線で見た「大型家電」の購入タイミングについて、検討してみたいと思います。

ちなみに、我が家では昨年秋に思い切って「ドラム式洗濯機」を購入しました。
結構な値段で購入時は躊躇しましたが、この買い物が、現状では良い効果を与えています。
余談にはなりますが、この点も後ほど触れてみたいと思います。

 

大型家電が高額化‥ライフプラン上も無視できない出費に

生活に欠かせない家電製品は多くありますが、中でも洗濯機・冷蔵庫・エアコン等の大型家電は高額になります。
因みに、総務省が発表している小売統計調査の、2021年12月の東京都の平均価格を確認すると、
冷蔵庫(401~450L・5ドアまたは6ドア):¥216,660
洗濯機(ドラム式・洗濯容量10㎏・感想容量6㎏・エコ機能付き):¥338,342
※縦型の洗濯機(洗濯容量8㎏・エコ機能付き):¥108,115
エアコン(セパレート式壁掛け型・冷房2.8KW・暖房3.6KW・自動清掃機能付き ):¥214,549
となっており、最近では20万円~30万円といった商品も多く購入されていることがわかります。

数年間大型家電を購入されていない方は、こんなにも高くなったのかと感じたかも知れません。

なお、これらの家電の平均耐用年数はどのくらいでしょうか?
正式な統計を取るのは難しいですが、メーカーの設定する販売後の部品保管期間を確認すると、会社にもよりますが、冷蔵庫:9年 洗濯機:6~7年 エアコン:10年とのことでした。
もちろん、使用頻度やメンテナンス状態にもよりますが、おおむね10年程度が一つの目安になりそうです。

そうなると、この3製品以外も含め、家の中の家電製品の購入金額を考えると、世帯を持ってから一生涯の間に数百万円にもなります。
このように、家電に掛かる費用も高額化が進んでいて、ライフプランに影響を与えることになります。

 

FP目線で見た大型家電の購入タイミング

大型家電を良い条件で購入するには、購入するタイミングを意識するとのことでした。
では一体どのような事を意識しておけばよいのでしょうか?
以下にいくつかポイントをまとめてみたいと思います。

なお、あくまでFP目線での買い物をする上での工夫を挙げています。
メーカーや製品ごとの性能の詳細等は踏まえていない点はご了承いただきたいと思います。

 

○製品ごとに安く購入できる時期がある

家電はそれぞれ安く購入できる時期があります。まず考えたいのは、新製品が発売される時期です。
メーカー側も、売れる時期に新製品を出す戦略を取っており、大体1年に一度新製品を発表します。

新製品を真っ先に購入したい、というこだわりがあれば別ですが、新製品の発売される直前は、従来品の価格が下落するので、安く購入する良いタイミングです

もちろんメーカーによっても異なりますが、新製品が出る時期は、
冷蔵庫・・・11~12月
洗濯機・・・ドラム型は乾きにくくなる冬の前・縦型は汗で洗濯物が増える夏の前
エアコン・・・リビング用の上位機種は10~12月・6畳用など下位機種は12~3月   
と言われており、これらの直前の時期は価格が下がります。

一方で、夏場に入る前のエアコン、オリンピック等のイベント前のテレビ等、需要の高まる時期は価格が上がります
この様な時期は、人気機種は品薄になったり、据付工事まで待たされたりすることも多いです。
多くの人が購入する時期は、避けた方が無難です。

そして、特売の時期も意識したいところです。価格も高い商品は、特売で数万円単位の値引きも期待できます。
年末年始・ボーナス時期などは、特売も多く開催されますね。
併せて、店舗の決算時期も値引きになります。ただしこれは、必ずしも3月とは限らないので確認が必要です。
例えばヨドバシカメラやヤマダ電機は3月決算ですが、ビックカメラ・コジマは8月決算です。

このように、家電製品は購入時期によって金額に大きく差が出ます。
少しでも良い条件で購入するためには、こうした購入時期も意識しておきたいところです。

そのためには「壊れたら買う」のではなく、計画的に購入をすると考えておくと良いでしょう
予め計画をしておくことで、突然大きな出費で困るといった事も起きません。

 

○早めの買い替えで、購入費を減らし、電気代も節約できる

まだ使用できる家電製品を早めに買い替えるのはもったいない、と思われるかもしれません。
もちろん、長く大切に使うという考え方は非常に大切だと思います。

しかし、昨今はあらゆる製品の価格が上昇しています。
しかも、昨年からの原材料費の高騰や円安の影響は、現在の製品価格にまだ反映されていません。

その様な中、家電など長期間使用するものは、早めに購入する事で費用を抑えることができます
もちろん、まだ購入から数年で何の不満もなく使用できている製品を無理に買い替える必要はありませんが、
・使用開始から10年以上経過している
・故障こそしていないが、騒音や汚れが目立ってきた
・家族状況や生活スタイルの変化で、従来の製品では不十分になった
といった状況が出てくれば、早めの買い替えを検討しても良いのではないかと思います。

しかも、新しい家電製品は、省エネ設計が進んでおり、使用する電力量も少なくなります。
もちろん、新製品の価格をカバーできるほどの節約効果は出ませんが、性能の向上で快適に使用できる上に、電気代の節約効果があると考えれば、早めの購入は大きなメリットになると思います。

なお、時間の経過とともに、新しい技術のコストが下がり高機能製品の価格が下がるので、出来るだけ待てば良いという意見もあります。
例えば、PCに搭載されているOSは毎年のように年々更新されています。
またテレビも、有機EL・4K・チューナー内蔵など、年々進化しています。
同様に、洗濯機や冷蔵庫もAI搭載で効率の良い運転ができる技術が進んでいます。

しかし、これらの技術は年々進化していくものです。
とくにこだわる機能が数年以内に低価格で実現するならば、それを待つのも良いでしょう。
しかし、パソコンやテレビならまだしも、大型家電でその様なケースは少ないのではないでしょうか?
購入を検討するタイミングで、価格と機能のバランスを考えれば良いのではないかと思います。

 

毎日使用するものは、性能や機能で妥協しない

なお、購入時に気を付けたいのは、価格が高くても、性能や品質に妥協しないことです
家電製品は通常この先10年かそれ以上、長く使う製品です。

そしてその間、特に洗濯機や冷蔵庫、夏冬シーズンのエアコン等は、ほぼ毎日お世話になります。
その様な製品を、性能に妥協して購入してしまうと、毎日その不満を持つことになります。

購入費用の差額を日割りで考えてみるとわかりやすいかもしれません。
例えば、5万円高い高性能な家電を10年間使用した場合、1日当たりの費用差額は約13円です。
5万円と聞くと大きいですが、1日当たりの費用と考えればわずかです。

もちろん、高性能でありすぎる必要もないし、一定の予算の範囲内であることは大切です。
しかし、少しでも購入費用を押さえたいからと、性能の低い製品で妥協してしまうと、後々後悔することになりかねません。
可能であれば予算は柔軟に準備をして、長い期間満足して使用できる点を優先させると良いでしょう。

 

大型家電製品こそ、購入の時期を考えて計画的に

このように、家電製品は毎日使用するので、その機能や品質が選ぶ際の重要なポイントになります。
高額な製品でもあるので、間違いのない製品を選びたいものです。

そして、すこしでも良い条件で購入するために、事前に購入計画を立てておくと良いと思います。
少なくとも、壊れたから慌てて購入する、という状況は避けたいところです

・10年を目安に、一定の時期が来たら買い替えを検討する。
・事前に販売店などで製品をチェックしておく
・安い時期を選んで購入する
・価格のために性能や品質に妥協しない

こうした工夫をすることで、満足の行く製品を、費用を押さえて購入することができると思います。

まだまだ物価上昇の流れは続きそうです。
大型家電に限らず、一度ご家庭内の家電製品をチェックして、購入時期と予算の検討をされてみてはいかがでしょうか。
買い替え時期を計画的に決めることで、予算をおさえつつ、生活を快適にする高性能な製品を早く入手することが出来るかもしれません。

 

余談ですが‥
予算オーバーでも買ってよかったドラム式洗濯機のはなし

さて、余談になりますが、冒頭でお話しした我が家で購入したドラム式洗濯機の話です。
購入したのは家電量販店で昨年の9月頃、価格は約34万円でした。
正直なところ、自分としてはやや予算オーバーでしたが、思い切って購入に踏み切りました。
なお、翌月出た新製品はほぼ同性能の製品が40万円以上になったので、結果的にタイミングは良かったと思います。

さて、使用して半年近く経つ実感ですが、大きなメリッとして感じたのは以下2点です。

★洗濯物を干す量が減り、時間が節約になり、部屋のスペースも増加
一部の厚手の洗濯物を除き、洗濯物を干す必要がほぼ無いため、その作業時間が節約できました。
また、室内で干す場合など、スペースも少なくて済むので、部屋を有効に使用できるという効果もあります。
特に冬場など乾燥しにくい時期、花粉が飛んで外に干せない時期は、その効果が大きいです。

★毛布など厚手で大きなものも洗濯可能
これまでコインランドリーやクリーニング店で洗濯していた毛布など、厚手の物も洗濯可能です。
コインランドリーやクリーニング店に行く手間や待ち時間、また費用などを大幅に削減することができます。

以上が、購入して良かったと感じた点です。

なお、電気使用量はさほど変わらず、水道使用量は大幅削減といった感じです。
ドラム式洗濯機は乾燥もするので、電気使用量が増加すると思いましたが、ほぼ変わらない様です。
一方、水道料金は大きな変化があり、使用量は前年同月比より10%以上の削減ができました。
電気料金ほど大きな金額ではありませんが、それでも月に数百円程度の費用削減になっています。

なお、デメリットとしては、高速回転して乾燥するため、衣類等の損傷を減らすために洗濯ネットに入れる手間があります。毎日洗濯を繰り返した場合の衣類へのダメージは、従来の洗濯機よりやや大きいようです

また、これは更に長期間使用してみないとわからないのですが、長く使用するには定期的にメンテナンスが必要という話もあります。恐らく、耐用年数は通常の洗濯機より短いかもしれませんが、この辺りは今後検証が必要です

冒頭の統計の通り、ドラム式洗濯機は縦型の物より平均20万円近く高額になります。
私の場合も予算オーバーではありましたが、現状では良い買い物ができたと考えています。
家庭の状況やライフスタイルによっても変わると思いますが、購入を検討している方の参考になれば幸いです。

 

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