終活はいつから始めるもの？50代からの終活に楽しく取り組む「終活サポートワンモア」の活動

「終活」という言葉が使われるようになって久しいです。
終活とは、一般的には、人生の終焉の準備をする活動のことを指します。
具体的には、遺産・遺品の整理、遺言作成、医療や介護の準備、葬儀や墓地の準備等がそれにあたります。
こうした準備をあらかじめしておくことで、いざというときに慌てることもなく、周囲の人への負担も少なくなります。

終活とは、今をよりよく生きるための活動

もちろん、こうした人生の終焉の準備が終活の大きな要素ではありますが、普段私が終活についてお話しするときは、もう一歩踏み込んだ活動であることをお伝えしています。それは、
終活とは、人生の終焉の準備を通して、今をよりよく、自分らしく生きる活動
だということです。

本来、長い人生、楽しく過ごして最期を迎えたいという気持ちは、どなたにでもあると思います。
しかし一方で皆さんに聞くと、「長生きなんてしたくない」とおっしゃる方が多いようです。
それは、年老いた自分の将来や、周囲へ迷惑を掛けたりすることが心配だからではないでしょうか？

そうした自分の将来のこと、最終的には自分の終焉の準備が、完ぺきとまでは言わないまでも、ある程度の準備ができていれば、生きている上での心配事も減るはずです。

そうすれば、今を充実して過ごすことにもつながり、誰もがもっと長生きをしたいと思うのではないでしょうか。
そして、一度きりの人生、もっと好きなこと、やりたいことに打ち込む時間も増えると思います。
そのような意味で、終活とは、「今をよりよく、自分らしく生きるための活動」と考えることができると思います。

現役世代から終活をする意味

このように、終活には「人生の終焉の準備をする活動」という面、「人生を自分らしく生きる活動」という面がありますが、どちらの活動についても、できるだけ早く取り組みをスタートするのが良いと思います。

たとえば、私も相続のトラブルの相談などを受けることがありますが、
「もう少し早く準備しておけばよかったのに」と思うことがよくあります。
また、トラブルといかないまでも、しっかり準備していればこんなに税金を払うことはなかったとか、こんなに手続きに手間がかることはなかった、というケースはよくあるものです。

また、終焉の準備については、特に自分の親について考えておく必要があります。
たとえば、親が認知症になっていよいよ施設に入所しなければいけない、その費用を工面するためには親の所有する家を売却する必要があるという場合でも、認知症の親が売買の契約を結ぶことができません。
その場合、子の方で資金の準備をする必要が出てくることも考えられます。

このように、将来起こりうることを想定して、出来るだけ早い段階で準備をしておくことが必要です。
終焉の準備は、早いに越したことはないのです。

一方で、「自分らしく生きるための活動」という面で考えても同様です。
定年後は旅行をしよう、趣味に打ち込もうと思っても、その時に体力・気力があるかわかりません。
私は山登りが好きですが、以前登山中に70代くらいの登山者とお話しをする機会がありました。
その方は定年になってから百名山登頂を目指したが、今は膝を痛めて最後まで行けるのは厳しそうだと話していました。
もう少し早い段階でチャレンジを始めていたら、目標達成できたかもしれませんし、そんな体に負担をかけていたら、楽しいはずの登山も楽しくないものになってしまいます。

また、年金生活で収入が少なくなると、将来の不安から行動を制限しがちになります。
そもそも旅行や趣味というものは、忙しいときに時間を作って行くからこそ、充実度も増えるものだと思います。
その様な意味からも、自分らしく生きる活動についても、できるだけ早い段階で取り組んでいくのが良いと思います。

終活をもっと楽しく～終活サポートワンモアの活動

その様な考えを具体的に形にしていこうと活動を始めたのが「終活サポートワンモア」の活動です。

終活サポートワンモアは、終活に関する専門家や、終活に前向きに取り組もうとする方々とをつなぐコミュニティです。
定期的にセミナー・イベントなどを開催しています。
本部は栃木県にあり、終活フェア・セミナー・相談会などの活動がすでに盛んです。
詳細はこちらのサイトをご覧ください。

東京・神奈川地区の活動はしばらく休止していましたが、今後「終活サポートワンモア　東京支部」として、シニア世代にはもちろん、ミドル世代・現役世代にも、楽しく前向きな終活を広めていく活動を実施していきたいと考えています。

活動再開初回は、その様な終活についての新たな捉え方をお伝えするセミナーの場を設けました。
特に50代前後で、まだ仕事をしている現役世代、またはリタイアしてすぐの世代に聞いていただきたい内容です。
この先の仕事のこと、親や家族・実家のこと、資産のことなど、様々な不安を取り除く方法や考え方について、お伝えしたいと思います。
オンラインはなく、リアル開催のみとなりますが、もしご興味あれば、足を運んでいただければ幸いです。

そして今回はセミナーではありますが、今後は様々な施設見学や体験会等のイベントも含め、展開してまいります。
私たちの活動が、多くの方に「終活」を意識し、行動していただく機会になれば幸いです。