「安物買いの銭失い」に気をつける

年末年始もあまり出かけず、年が明けると緊急事態宣言も出たので、最近は外食の機会が減りました。
そこで、家でちょっとした調理をすることが増えたのですが、先日野菜を切っているときにふと気づきました。
私の家には何本か包丁がありますが、一番よく切れる包丁は10数年以上前のものです。
結婚する時に母親に持って行けと言われ、実家から持ってきたドイツのメーカーの包丁です。
いくらした物かはわかりませんが、少なくとも一般で販売している物より高価であることがわかります。
サイズも小型で、様々な場面で使えるので重宝しています。

一方で、2~3年前にスーパーで何気なく買った少し大きめの包丁があります。
こちらは切れ味が悪く、今はあまり使う事がありません。
うっすら錆びの様なものも出てきて、もう使うことは無いでしょう。
もちろん手入れの仕方が良くないというのもあるでしょうが、それにしても差がかなりあります。

そのことを考えていたら、もう一つ長持ちしているものがありました。
それも、10年以上前から使用している自転車です。
自転車の耐用年数がどのくらいなのかはわかりませんが、10年と言うのはかなり長い方ではないかと思います。
この自転車は国内の有名メーカーのもので、チェーンではなくベルト式のもので、ハンドルのグリップが8段の変速ギアになっているという当時としては斬新なものでした。値段も7~8万円したのではないかと思います。
電動アシスト自転車が普及している今ではもう古い形になりますが、部品が壊れては修理して、現在も乗り続けています。

一方、その前に乗っていた自転車はスーパーの特売で1万円ちょっとで購入したものです。
すぐに錆びてしまい、最後は鍵を掛け忘れて止めている間に盗まれてしまったかと思います。
恐らく2年も持たなかったのではないでしょうか。

 

「安物買いの銭失い」にならないように

安物買いの銭失いという言葉があります。
安いものを買うと長持ちしなかったり修理が必要になったりして、結局余計にお金がかかってしまう事を指します。
包丁も自転車も、値段は数倍違いますが、使用した年数を考えると、年間当たりのコストはさほど変わらないか、むしろ安くなったように思います。

やはり高いお金を出して買った分(包丁は買ったものではありませんが)大切に使用しますし、メンテナンスもしっかりします。そして何より長く使用することで、愛着がわきます。

もちろん、料理が趣味で切れ味にこだわるという方は、もっと高価な包丁を購入するでしょうし、自転車も愛好者は数十万円する物を使用している人もいます。私はそこまでのこだわりはないですが、それでもどちらも日常的に良く使用するものなのでで、ストレスなく長く使いたいと思います。

そう考えると、高いお金を出しても、愛着がわいて長持ちするならば、その方がコストパフォーマンスは良いという事になります。

 

使用頻度が高いが滅多に買わないものは、よく考えて購入を

食料品など、すぐに消費してしまう物であれば良いですが、使用頻度が高く、かつ長く継続して使う物は、値段ばかり気にして安いものを購入すると、結局長期的に見て負担を大きくしてしまうという事が良くあります。

もちろん最近は安くて良い物も多く販売されていますので、一概には言えませんが、なかなかお金の貯まらないという人や節約ばかり考えている人は、こうした点が落とし穴になっていることも良くあります。
年末の大掃除で洋服などを整理した時、数回しか着てないけどもういらない、という服がかなり出てきた方はいませんか?

家計管理をするうえで節約することは大切な事ですが、包丁や自転車の様に、日常的によく使用するけれど、数年に1度しか購入しないものは、節約する部分ではありません。このほかに家電製品や衣類なども同様です。

こうしたものを購入する際は、安いからと言って飛びついたり、衝動買いをしたりせず、長期的なコストを意識して購入するのが、最終的には家計にとってもメリットになると思います。

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