電子決済サービスの不正利用から自分を守るには

NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を使った不正な預金の引き出し被害が広がっています。
今回の不正引き出しの特徴は、ドコモ口座を持っていない、どころか、ドコモの携帯すら使っていないという方にも被害が広がっているという事です。
フィッシング詐欺といって、ショートメールなどで偽サイトに誘導して口座番号・暗証番号・生年月日などの情報を入手した犯人が、本人になりすましてドコモ口座を開設し、銀行口座と暗証番号を紐づけて出金するという手口が中心で、被害は9月12日時点で2000万円近くに上っています。
今回のケースは、ドコモ側や一部の金融機関のセキュリティ対策が甘く、口座番号と暗証番号だけで登録できるシステムであった点が大きな問題になっています。
この問題は昨年セブンイレブンのセブンペイでも同様の問題が起きており、その時の教訓が生かされておらず、これらの企業の責任は免れないものでしょう。
特に最近はマイナポイント制度導入で、各社とも自社の電子決済サービスへの誘導が過熱している時期です。ドコモのd払いもキャンペーンに力を入れていましたが、肝心のセキュリティが整っていなかったのは残念なところです。

電子決済サービスは今後急速に普及します

それでも一方で、電子決済サービスは、今後間違いなく拡大するサービスです。
このような新しいサービスの拡大時期には、そのシステムの弱みに付け込んだ詐欺などの犯罪が増えることになります。
これらはどれだけサービス提供側がセキュリティを高めても、犯罪者は新たな手口を考えるので、いたちごっこ状態です。
今では一般的になったクレジットカードも、初めて導入されたときは不正利用が多く普及も進まなかったですが、最近はセキュリティ対策も高まり、多くの方に受け入れられるようになりました。
これと同様に、電子決済サービスもこれから更に普及していく過程で、こうした犯罪はまた必ず起きます。
それに対処していくには、自分で自分自身の財産は守るという考え方が大切です。
それでは、自分自身の財産を守るにはどの様な方法を取ればよいのでしょうか?

対策1:むやみに自分の情報を入力しない

まずは、銀行の口座番号・暗証番号、あるいはクレジットカード番号やセキュリティコードなどを、むやみに外部にさらさないということが大切です。特に今回はフィッシング詐欺で入手した情報が多いという事でした。金融機関やネット通販会社など信頼できる業者に成りすまして、偽のログイン画面を送りつけて口座番号や暗証番号を入力させるといった方法が主流です。
パソコンやスマホで普段見慣れない画面が出てきたり、想定外のタイミングで個人情報の入力画面が出てきたりしたら、むやみに入力しないという事が大切です。これらはSNSのログインIDやパスワードにしても同様です。突然IDやパスワードを再確認しますなどといったメッセージがポップアップされるなど、見慣れない画面が現れたら、簡単に情報を入力しないようにしましょう。

対策2:銀行口座の入出金明細・カードの利用明細は常に確認を

そして、もし不正利用の被害にあっても、早い段階でそれを発見できれば、支払いを止めたり、今回の様に被害に対しての補償を受けられることもあります。常に銀行口座の入出金の明細、カードの利用明細は確認をしておきましょう。
最近はネットバンキングを利用する方も多く、通帳記入をしないので、入出金明細を目にする機会も減っているのではないでしょうか?クレジットカードも同様に、毎月郵送されていた明細はWEBで確認する方法に変わり、定期的にチェックしていないという方も多いと思います。これらの明細は定期的にチェックをするようにしましょう。
もし身に覚えのない請求が不正利用とわかれば、早い段階であればカードなどの引き落としを止めることも出来ます。
印刷された預金通帳やカード明細書が減っているのは、明細の確認には不便なようですが、もし自分で調べるという習慣がついていれば、逆に常に最新情報がWEBで確認できるので便利です。こうした確認は普段の家計の管理にも役立ちます。
自分の財産を守るためにも、週1回程度は銀行の預金明細やカードの利用明細を確認することが大切です。

普段からお金の動きに関心を持つこと

今回のドコモの被害も、このように多数の被害の出ていることが確認されてきく報道されたので、慌てて通帳を見て被害を発見したという方もいらっしゃいます。しかし、これほどの騒ぎにならなければ見過ごしてしまうかも知れません。
銀行の預金残高はATMを利用するとき、カードの利用は月1回の引き去り日にしかチェックしないという方も多いと思います。
ご自身の財産を守るという姿勢でいる、更に言えば普段からお金の動きに関心を持つという姿勢でいれば、こうした犯罪被害にあう確率も減っていくのではないかと思います。

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