2021年・変化の年に意識しておきたいこと

2021年、新しい年を迎え、仕事始めとなりました。
昨年は新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活が一変した1年になりました。

昨年の春、感染が始まった頃は、不安が広がり、この先どうなるかわからないという動揺が広がりました。しかし、影響が長引くにつれて、3密を避けるなどの「新しい生活様式」が広がり、冷静に対応するようになりました。それでも感染拡大は収まらず、いまも常に感染対策を心がけて生活を続けています。

そうした中、私たちの生活は、感染の直接の影響だけでなく、経済情勢・社会情勢の変化の面からも、大きく変わりました。
今後は様々起きている変化をいかに受け入れていくかが、私たちの課題になってきたように思います。

これからも新しい動きは出てくると思いますが、少なくとも既に起きている変化として、今年は以下の点に着目していきたいと考えています。

 

2021年に意識しておきたいこと

○働き方の変化

働き方の変化と言っても、その意味は様々です。

日常的な場面では、テレワークが増え、在宅勤務で残業が減るなどの変化が出ています。
テレワークで業務の効率化は進み、書類や印鑑の省略など、これまでの仕事の習慣に変化が出てきます。
また残業の減少や会社の業績悪化で、収入が減少するなど、家計に影響が出ている方も多くいらっしゃいます。
このような方は、早急に家計の見直しや資産状況の確認をする必要があります。

一方で、長期的な変化としては、ますます転職や早期退職が増えてきそうです。昨年末には勤め先の早期退職に応募した場合のライフプランのご相談もありました。
2017年に「LIFE SHIFT」という書籍がベストセラーになりました。ここには、教育-勤労-老後という単純な3ステージ型の人生ではなくなり、キャリアチェンジのため再度教育を受けたり、老後を迎えず勤労し続けるというスタイルも増えるという指摘があります。まさにこの流れが、これからは加速していくように思います。そうした点も踏まえ、この先様々な状況を考えたライフプランを検討しておく必要がありそうです。

 

○デジタル化とキャッシュレスへの対応

今年は「デジタル庁」が設置されるという事で、ますますデジタル化の流れが進んでいきます。

デジタル化の一例としては、マイナンバーカードを運転免許証や健康保険証と共通化させる計画があります。また、マイナンバーカードを申請した人にはキャッシュレス決済でポイントが還元される「マイナポイント」の制度が既に導入されています。

また、昨年後半より始まった「GoToキャンペーン」(現在は新規利用休止中)でも、電子ポイントで還元されるなど、キャッシュレス決済を使用する機会が増えています。

資産運用の場面でも、株式や投資信託の購入の際、金融機関の窓口よりもネット口座を利用した方が、手数料や信託報酬が低く済みます。低金利の時代、コンマ数%の違いも長期的には大きな差となります。

今後こうしたデジタル取引・キャッシュレス決済は確実に進むので、これについていくか行かないかで、家計管理の面の影響だけでなく、今後の保有資産にも大きな差を生むことになりそうです。

 

○資産運用スタイルの変化

すでに低金利状態が長く続いており、銀行預金だけで資産を増やすことができない時代になりました。
しかも新型コロナの影響で各国が財政出動をして、国の借金が増えたことにより、当面世界的にこの低金利政策が続きそうです。

長期的には増税や物価の緩やかな上昇も見込まれ、現金の購買力は低下することから、資産運用の必要性はますます高まりそうです。

また、既に運用をされている方も、これまでは金利が下がると株価が下がり、債券価格が上がるといった流れがありましたが、今は金利が低いまま株式の上昇が続いています。
また為替相場でも、これまでは円高の際は株が下がる傾向がありましたが、今はそのような法則は通用しません。

かつての常識が、昨今の金融情勢・社会情勢の影響で変化しています。常に最新の状況を確認しながら、資産のバランスをチェックしていくことが必要になりそうです。

新しい年は大きな変化の始まりの年

このように、既に動き出している変化で、私たちの生活にも大きな影響が出始めています。

今日の菅首相の年頭記者会見では、1都3県に緊急事態宣言を発出する方向で検討に入ることがわかりました。
詳しい運用については改めて発表があるかと思いますが、学校の休校要請はないというものの、店舗や施設の閉鎖など、昨年に近い状況になることも考えられます。

まだしばらく混乱は続きそうですが、これらを乗り切った後に迎える新しい時代は、今までとは変わった時代になることは間違いないでしょう。今年はその様な世の中の変化の始まりを実感できる年になると思います

今年は特に、こうした変化にアンテナを張って、新しい情報や考え方を柔軟に受け入れていきます。
そしてこれからも、相談・セミナーなど、様々な場面で皆様のお役に立てる様、活動していきたいと思います。

今年もよろしくお願いいたします。

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